2025年6月11日ビーチボーイズのメンバーで偉大な作曲家であるブライアン・ウィルソンが亡くなりました。ラジオ番組のAORでブライアン・ウィルソンの特集をしていたのでビーチボーイズの曲を改めて聴き直し、私の好きな曲を3つ上げてみました。
1.Surfin'
初期のビーチボーイズはサーフィンや車を題材にした曲が多いです。この曲より「Surfin Safari」や「Surfin U.S.A」の方が一般的に知られている気がします。「Surfin U.S.A」はチャック・ベリーの「Sweet Little 16」の替え歌でユニークですがこっちの方が好きですね。簡単に歌詞を紹介します。
※サーフィンだけが俺の人生 俺の生きる道
さあ 波乗りだ
1.朝起きたらラジオをつけてサーフィンできるかチャックする
ラジオのD.Jが「波がいいよ」と言えばその日は楽しく過ごせるのさ
※繰り返し
2.朝早くから夜まで波がいい時は最高さ
波がない時は一息入れて流行りのダンスを踊る
※繰り返し
3.夜が明けたから行かなくちゃ
でもすぐに帰って来る
サーフィンだこができて、ボードのワックスも取れてきた
でもこれで終わりじゃない また戻ってくる
※繰り返し
サーフィンにどっぷりハマったサーフィン野郎の歌です。私もサーフィンやってますがこんなに夢中になれるのは幸せですね。
マイクの軽快なボーカルにシンプルな曲構成。波の音のような擬音?とビーチボーイズらしいコーラス。初期のビーチボーイズを象徴するような曲で私のお気に入りです。
2.God Only Knows (神のみぞ知る)
この曲はロック史に残る名盤と言われている1966年のアルバム『ペット・サウンズ』に収録されています。実はこのアルバム、私はあまり好きじゃないんです(^_^;)いい曲もいくつかありますが。
なんかサウンド創りに凝りすぎていて、肝心の曲のメロディーがイマイチに感じます。ブライアンが他のメンバー抜きでアルバムを制作したそうですが他のメンバーの反応も良くありませんでした。ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド』はこのアルバムの影響を受けて創られたそうですが『サージェント・ペパー』にも同じことが言えます。いわゆるサイケデリック・ミュージックです。
でもこの「God only knows」は好きですね。
主題のあとのスキャットのような掛け合いとリフレイン。流れるような美しい構成です。
「神のみぞ知る」という邦題もいいですね。そういえば音楽とは関係ないですが近衛文麿は戦後、戦犯に指名され、服毒自殺してしまいます。彼は遺書に「僕の志は神のみぞ知る」という名言?を残しましたがそれを思い出します。
3.Kokomo
昔、アメリカのホームドラマ『フルハウス』にビーチボーイズのメンバーが出てきてこの曲を歌っていました。それがきっかけで好きになったのかな?1988年のリリース。トム・クルーズ主演の映画『カクテル』の主題歌でもあります。しかしブライアンはこの曲の制作に関わっていません⋯⋯
終わりに
ブライアン・ウィルソンという才能がこの世を去った今、改めて彼の残した音楽の深さを感じます。そもそも彼がいなければ、ビーチボーイズというバンドは存在しなかったでしょう。ご冥福をお祈りします。そして、ありがとうブライアン。あなたの音楽はこれからも、心の中のどこかで流れ続けます。